【患者を生きる知恵】「すみません」より「ありがとう」

周囲とのコミュニケーション

「無意識のうちに『すみません』が口癖になっていて、それが自分自身のメンタルにダメージを与えていたように感じます」――これはLINEオープンチャット「強皮症患者さんのピア相談室」にあった投稿です。

「そう言えば、私も」という投稿が相次ぎました。
病気になってから「すみません」ということが多くなっていませんか?

「すみません」ではなくて「ありがとう」というのは、ネガティブな感情を軽減する「患者の知恵」でもあります。
患者さんの投稿から考えを替えるヒントを見つけてみませんか?

前は「ありがとう」も言えなかったけど、「辛いです。しんどいです」と言って良かったんだなと思います。
ずっと自分の病気を認められず、仕事を休む時も「ごめんなさい」と思っていました。でもケースワーカーさんやハローワークの方とお話すると「申し訳なく思うより同僚の方は元気になってくれた方がうれしいと思いますよ」と言ってもらえて、「今の身体でできる事を」と思えるようになりました。
今は同僚に「通院のときこんなことを話してきた」という話もします。病気を理解してくれる仲間に感謝しています。

バリバリ働いていたころと気持ちは変わりました。
家事も負担にならないように、自分の身体を休ませることを大切にしています。

感謝の気持ちとか、楽しいことを見つけることって大事ですね。

そして他人のいいところを見つけて褒めることも大事ですよね。

「すみません」を「ありがとう」の言葉に替えると精神的にだいぶ前向きになれました。

「ご迷惑をおかけしますが…」「いつもごめんなさい」など言っていたのですが…、そう言うのは自分を否定してるのと同じと気付きました。

今は「いつもありがとうございます!」「おかげさまで」と言うようにして、人の優しさは素直に受け取り、できることで返していこうと思います。

薬も「守ってくれてありがとう~」と言いながら飲んでいます。

今年96歳の祖母が、「重い荷物を持っている時の駅の階段を上がるコツ」を話していました。「笑顔で助けてくれそうな人を見つめる→すると大概荷物を持ってくれる→そしたら、ありがとうと笑顔でお礼を言う」そうです。

「96年生きてきた人の言葉は違うな。笑顔でお願いされ、お礼を言われたら助けた人も嬉しい気持ちになるなあ」と思いました。

自分達は″助けたり助けられたり″(身体面に限らず精神面も)だと思いますが、「笑顔で親切を受け取る」ことは「生きるコツ」かもしれないです。

助けた側も助けられた側も嬉しいというのが、住みやすい社会に近づくことなのではないかと私も思います。

申し訳なさそうに「すみません」と言うのではなく、笑顔で「ありがとう」を

私たちは周囲の手助けを必要としますが、裏を返せば多くの感謝を伝えながら生きていくことができます。
助けたり助けてもらったりはお互いさま。
助けてもらった私が、別の場面では誰かを助ける。

「強皮症患者さんのピア相談室」では「ありがとう」が3ヶ月余りで1,000回以上投稿されています。毎日たくさんの「ありがとう」を見ることができます。